初めまして、井上貴代美と申します。東京・目白で刺繍教室を主宰しています。お教室が始まった経緯や私の経歴、アート刺繍への想いをお話させていただきます。
プロフィール
東京都出身
結婚、出産を機に刺繍の魅力のとりこになり、アート刺繍アーティストとして活動。
(財)日本手工芸作家連合会認定 助教授
第40回創作手工芸展 入賞
第42回創作手工芸展 特別賞授賞
K.Inoue刺繍教室 主宰
日本女子大学附属豊明小学校こどもクラブ 刺繍講師
アート刺繍に込める想い
糸と針が交わり、布地に心のメロディを奏でる。
アート刺繍は私の中で、言葉では言い表せない感情やアイディアを豊かな色と緻密なステッチに託す場所です。
その針先がキャンバスを彩り、魔法のように物語を編み出す瞬間が、私の心を満たします。
アート刺繍は私にとって、創造性の自由な遊び場。
布地の上で織りなすデザインは、私の個性や感性が優雅に映し出される鏡。
新しいテクニックや素材の実験は、毎回の制作が冒険となり、未知の世界への扉を開いてくれます。
作品が進むにつれて、作品への愛情が芽生えます。
一針一針が、私の思いやこだわりを込められた証。
そして、その繊細な仕事が集積され、美しい作品が生まれる瞬間は、何よりも喜びと充実感に満ちています。
アート刺繍はただの手仕事ではなく、心と手が共鳴する芸術。
布地という平凡な材料が、感情の媒体となり、素朴な刺繍糸が魔法のツールとなって、新しい世界を紡ぎ出してくれます。
これは私の創造力が広がり、私の内なる美を発見する旅でもあります。
これらの作品に込められた思いが、誰かの心に触れ、共感を呼ぶことができたならば、それが私のアート刺繍に対する最大の幸せです。
これまでの歩み
幼少期
幼いころから物作りが大好きで、あらゆるハンドメイドを通して、針と糸を持つことがとても身近な幼少期時代でした。
その頃はまだ街に商店街というのがあって、必ず【手芸屋さん】とか【毛糸屋さん】というのがありましたので、わからくなったらすぐに聞きに行って教えてもらえました。今は100均などで何でも安く簡単に商品が手に入りますが、誰かに｢教えてもらう｣とか｢自分で作る｣という環境が少なくなったことをとても残念に思います。
そういう意味ではとても良い時代に幼少期を過ごせたな、と思います
学生時代〜社会人へ
幼稚園、小学校時代は人見知り。家でひとりでいるのが大好きだった私は、長く不登校だったときもありました。
ところが中学に入り一変します。
器械体操部に入り、バレエを習い始めるなど、一転してアクティブな人生を歩み始めます。
趣味は宝塚やミュージカル、バレエ鑑賞。ディズニーランドでダンサーをしていたこともあるくらい、幼少期とは真逆な青春時代を過ごしました。
そして20代半ば。
世の中はバブル全盛期。
電通、NTT本社広報部にて報道担当に関わるなど、様々な経験もつちかうことができました。
刺繍との出会い
本格的に｢刺繍｣をするようになったのは結婚して娘が生まれてからです。
娘の服や学校の用品などを刺繍で可愛くアレンジするのが楽しくて色々作りました。スモッキング刺繍に出会ったのもこの頃です。
そしてそれを見た娘の同級生のお母様方から｢私もこういうものが作りたい｣とおっしゃっていただいたのがお教室へ発展するきっかけとなりました
刺繍教室への第一歩
初めは、小さな喫茶店の一角をお借りして少人数で開催日も数日。親しい友人同士のサークル活動のような感じでしたが、だんだんとお母様からお母様へと口コミで広がり、同級生のお母様方だけでなく幅広い方々との交流を築くことができるようになりました。
｢作品を作るだけでなく、様々な人とおしゃべりもしながら楽しく過ごせる時間はかけがえのないもの。もっと沢山の作品にふれてみたい｣
と沢山の方が私を導いてくださいました。
そして私ももっと色々な方々と素敵な時間を過ごしたい、そして何よりも刺繍の良さをより多くの方に知ってほしいと思い、家族からの応援も受け、自らの教室を改めて目白に開くことにしました
K.Inoue刺繍教室の開設
目白は池袋、新宿からも近く、学習院大学、川村学園、日本女子大学などの学校があり、山手線の内側でありながら緑も豊かな街です
そんな素敵な街にお教室を開くことができるようになったことも、全て人と人がつながるご縁から導かれたものでした。
年間のべ1000人を超える様々な方が生徒さんとしてお教室を訪れてくださいます。
K.Inoue刺繍教室では刺繍の作品作りに没頭するのだけではなく、皆様が世間話に花を咲かせつつ和気あいあいとした時間も大切にしております。
毎回決められたものを作るのではなく、自分の好きな作品を好きな色にアレンジして作れるのも、長く愛されている魅力の一つではないかと思っております
お教室では、刺繍を通じて素敵な出会いや時間を共有できることを楽しみにしております。お気軽にお越しください。
メディア掲載
ハンドメイド日和
バレエ専門誌「クロワゼ」
バレエ専門誌「クララ」
コメント